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パリ症候群

 パリを訪れる日本人観光客が、思い描いていたパリとはかけ離れた「不親切な市民」、「汚れた道路」などを見て落胆し、心理療法が必要な状況に陥っているらしい。

 このワタクシも、その昔、フランス語を学び、パリに憧れた人間の一人として、このような落胆が起こるというのは判らなくもない。
 もっとも、このワタクシの場合、訳があってカナダのモントリオールでフランス語を勉強していたので、学校で習う正統派フランス語(パリ語)と街のフランス語のギャップに苦しんでいたため、最初にパリのリヨン駅に着いたときに聞いたフランス語に感激したことの方が大きく、道に散らばっている犬の糞にはあまり目がいかなかったせいか、パリ症候群に陥ることはなかった。
 セーヌ川の河畔で、抱き合って愛を囁くフランス人カップルのフランス語を聞いて、「これだよ、これ」なんて感動していたのである。
 とはいえ、レストランに入っても、店員は相手にもしてくれず(このワタクシだけを相手にしないのではなく、全ての客に対してそうである)、忘れた頃にオーダーを聞きにくるような日常に対して憤慨をしていたのではあるが、同じように忘れ去られたかのような他の客が、勝手に抱き合ったり、本を読んだりしているのを見て、これがフランスというものか、、、と妙に納得していたのである。
 もし日本を基準にサービスのレベルを考えたら、あの頃(1980年代)のパリのサービスのレベルの低さは、世界の首都クラスでは、モスクワや北京に匹敵していたことは間違いない。
 今となっては、北京のサービスのレベルもヒルマン監督なら「シンジラレナ~イ」とシャウトするくらい向上しているが、パリはあの頃と何も変わっていない。
 客を客として持て成し、丁重にオーダーを聞きにきて頭を下げるというのがサービスであれば、パリのサービスは世界で最低に近いであろう。
 しかし、急いでいる客は、レストランなんかに行かないし、仮に店に入ってきても、勝手に注文をしている。注文すれば頼んだものはちゃんと出てくる。よく考えれば、それで十分である。

 あれから20年近く経って、恐ろしいほどの回数パリには行っているが、今となってよく判ったのは、値段の高いレストランのサービスは日本よりもすごいという事である。
 日本ではよく「フランス料理の食べ方講座」とか「中国宮廷料理の食べ方講座」とか「西洋マナー教室」なんてのが開かれているが、このワタクシが行くようなレストランでは、そんな食べ方をしている人はいない。食べる為に格好をつけないといけないのは、あくまでも上流階級だけの話である。つまり、高級レストランではサービスのレベルも高いし、客のレベルも高いだけの話である。

 日本という一億総中産階級の国に外国の情報が入ってくると、世界中の全ての国が、日本と同じように国民の大多数が同じように生きているのではないかという前提で情報を理解してしまい、錯覚してしまっているのではないだろうか。

 さらに、結果的に、アメリカというどちらかというと階級差の少ない方の国の影響を強く受けた階級差のない国・日本は、世界のどこよりも強くアメリカ化してしまったのは、偶然ではないであろう。戦前イギリスを追いかけた日本では、当然のように階級社会であったが、戦後アメリカの影響を受けて以降、階級というものはほとんどなくなってしまったわけである。

 そして、パリに限らず「都市」というものは、そこに住んでいないから憧れるのであって、住んでいる人からしたら、単に日常生活を演じる、ゴミにまみれた場末の劇場でしかないのである。


(「パリ」関連)
 「パリの路上から犬の糞が消えた!
 「フランスよ、、、お前もか。。。
 「セーヌ河畔でのトップレスに「ノン」
 「オタク文化が仏で大人気
 「大統領が車掌さん!?
 「ディズニーランドで乱交
 「タイ政府、フランス旅行自粛を勧告
 「パリ、12月。。。


(引用)
パリの現実に落胆、「パリ症候群」の日本人観光客 | エキサイトニュース
[ 2006年10月24日 13時04分 ]
[パリ 22日 ロイター] パリを訪れる日本人観光客のうち、年間約12名が思い描いていたパリとはかけ離れた「不親切な市民」、「汚れた道路」などを見て落胆し、心理療法が必要な状況に陥るという。
ディマンシュ紙は精神科医の発表を引用、「3分の1はすぐに回復し、3分の1は病状が再発します。残りの人たちは精神性的疾患を患っているのが現状です」と報じている。
パリ日本大使館の発表によると、今年に入ってからすでに「パリに期待を裏切られた」4名が日本に送還されたという。そのうち2人の女性は、宿泊先のホテルで盗聴被害にあったと話しているそうだ。また他の2名については、一人は自分がルイ14世だと信じている男性、もう一人は電子レンジから何らかの攻撃を受けていると主張する女性であることを大使館側は明らかにしている。
精神科医のエルベ・ベナム医師は「精神的に弱い旅行者が、こういった状況に陥るのです。想像していたパリと全く違う現実を見たとき、ものすごいショックを受けてしまうのです」と説明している。
ディマンシュ紙はこういった状況を2004年に医師らが『Nervure』誌で発表した「パリ・シンドローム(パリ症候群)」だと報じている。
日本の家族にフランス移住の手助けを行っているバーナードさん一家は語る。
「日本では『お客様は神様です』みたいな考え方がありますが、パリの店のスタッフは客のことなどほとんど気に掛けません。日本人にとっては、バスなどの公共交通機関を利用しているパリ市民でさえ、とてもつめたい人に見えるのです。市内で発生しているひったくり事件なども、そういった悪いイメージを増幅する要因となっています」
ディマンシュ紙の取材で、日本人女性のアイミさんはこう答えた。
「私たちにとって、パリは夢の都なのです。フランス人はみんな美しく、上品でエレガントだと思っているのです。しかし実際にパリを訪れると全く違うことに気づくのです。フランス人の性格は日本人と全く正反対であることを……」
(引用終)





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コメント (6)

わ、最後の1行が、辛らつです! それにしても、急ぐときは外食すべきないってのは、日本の南部に住んでいる私も、この頃知ったことなのですが。。。(笑)

 やはり辛らつでしたか。
 実は、こういう比喩を一度使ってみたかっただけなのです。。。

キャッチャーライナー:

あおのりさま

なるほど…。

あおのり:

キャッチャーライナーさま
(ちゅうか、キャッチャーライナーなんてありえるのか。。。)

 というか、この文章を書いたこと自体を忘れていたのですが、書いたヤツ偉そうですね。。。

キャチャーライナー:

ファウルチップの空振り三振を“キャッチャーライナー”と表現するのは私だけでしょうか??(笑)

あおのり:

 確かに、それはキャッチャーライナーのような気がしてきました。。。

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