あおのり世相をぼやく

　窃盗容疑者を逮捕するくらいのことは毎日のように起こっているのだろうが、この現行犯逮捕は、場所が場所だけに通常の現行犯逮捕とは少々違っていたらしい。
　いずれの犯行も、入浴客が洗髪中にはずしたリストバンド型のロッカーキーを盗む手口だったことから、埼玉県警は女性私服警察官を浴場に張り込ませていたらしい。
　私服とはいえ、浴場から上がった直後の犯行だっただけに女性警察官も犯人も真っ裸だったということである。

　そこで、このワタクシはふとあることが気になった。
　ドラマなどで見る限り、「窃盗容疑の現行犯で逮捕する」と言った警察は必ず犯人の手首に手錠をかけるものである。
　素っ裸の女性警察官が警察手帳も手錠も持っているとは思えない。

　すると(想像だが)、、、
　「窃盗容疑の現行犯で逮捕する」と言った警察官は、とりあえず自分の手で犯人を一度確保しようとする。
　犯人は逃げる。
　警察官は追う。
　犯人と警察官は銭湯の脱衣場だけで追いかけっこするのではなく、犯人は脱衣場を飛び出し、辺りを駆け回るはずである。
　老若男女を問わず野次馬が集まり、駆け回る素っ裸の女性二人を遠巻きに見つめることになるであろう。中には鼻血を出しているものもいるかもしれない。
　なかなか捕まらない犯人を捕まえるために、野次馬の中には手を貸す者もいるに違いない。
　もう収拾がつかない。
　素っ裸の二人に向かって飛びつく者もいるだろう。
　そして、、、

　おっと、興奮してしまった。
　いずれにしても犯人は捕まったのだから、何事も問題はなかったのだろう。。。
　それにしても、現場に居合わせたかったものである。

(「素っ裸」関連)
　「裸自転車イベント」
　「求婚のため全裸で疾走し発砲を受ける」
　「裸の学生運動」
　「核より裸」
　「クリスタル美女との睨めっこ」
　「ワールドカップに裸の抗議」
　「卒業アルバムにナニの写真を掲載された男」
　「トップレスで街が騒然。。。」
　「野球拳ならぬ脱衣ポーカー大会」

(引用)
スポニチ Sponichi Annex ニュース 社会
　銭湯の脱衣所のロッカーで約１６０件の盗みを繰り返したとして、埼玉県警東松山署は２１日までに、窃盗の疑いで川越市下新河岸の無職西智子容疑者（４７）を逮捕した。
　調べによると、西容疑者は６月１７日午後４時すぎ、東松山市のスーパー銭湯の女子脱衣所で、入浴客（３６）のロッカーから現金約２０００円が入ったハンドバッグを盗んだ疑い。
　西容疑者は０４年４月～今年６月の間、埼玉、東京、愛知で計１５６件の犯行を繰り返しており、被害総額は約１０００万円にも上る。いずれの犯行も、入浴客が洗髪中にはずしたリストバンド型のロッカーキーを盗む手口。浴場で張り込んでいた女性警察官がロッカーのある脱衣所で現行犯逮捕したが、浴場から上がった直後の犯行だっただけに双方とも真っ裸だったという。調べに対しすべての容疑を認め「生活費が欲しかった」と供述している。
　東松山署では被害者や銭湯従業員の証言から不審者の特徴を絞り込み、それまでに１２件も被害に遭っていた東松山市の銭湯に私服の女性警察官３人を３日間の予定で張り込ませていた。西容疑者が現れたのは最終日だったという。
[ 2006年09月22日付　スポニチ紙面記事 ]
(引用終)