アレができなくて裁判沙汰
中国で、事故で夫がケガしてしまいセックスできないとして、ある女性が補償金を求めて提訴したらしい。
彼女の夫はショッピングセンターで仕事中、落ちてきた鉄の棒が頭に直撃して倒れ込み、そのときに商品として陳列されていたオーディオセットの角で睾丸を強打、勃起障害を患うことになったとのことである。
彼女の訴えた補償内容には、「精神的苦痛」や性的欲求を満たすために購入した「バイブレーター」などの料金も含まれていたようだが、不幸にして、この訴えは、「中国の法律では個人の性生活を”保護された権利”であると定義されていない」として棄却されてしまったようである。
訴えたい気持ちは判らなくはないが、これだけストレートな内容で訴えるのはどうかという気がしないでもない。
事故当時20代であった彼女が(年齢はどうでもよいが)、性生活を楽しむ権利を奪われたというのは、ある意味基本的な人の権利を奪われたわけで、賢い弁護士なら別のアプローチができたのではないか、、、と思うところである。
それにしても、この手のニュースが時々話題になるが、たいてい笑い話の類として扱われてしまっている。
こうなってくると、各国の法律で、性生活も”保護された権利”として定義すべきではないだろうか。
(「アレの不満」関連)
「「夜の営み」のない生活に妻怒り警察に通報」
「恋人とのアレの不満を書いたメールが国中にばら撒かれる」
(「ナニ」関連)
「「ナニ」でぼやく アーカイブ」
(引用)
「夫とセックスできない」と補償金を求めて提訴した妻 | エキサイトニュース
[ 2006年09月03日 10時58分 ]
[上海 31日 ロイター] 事故で夫がケガしてしまいセックスできないとして、ある中国人女性が補償金を求めて提訴していたが、法廷は彼女の訴えを退けた。上海日報が木曜日に報じた。
訴えていたのはウェイ・スインさん(31)。彼女の夫は2003年、仕事中のアクシデントにより勃起障害を患うようになってしまった。このため、スインさんは事故現場となったショッピングセンターを相手取り、22万元(約323万円)の損害賠償を求めて裁判を起こした。
彼女が提示した補償金額には、「精神的苦痛」やスインさんが性的欲求を満たすために購入した「バイブレーター」などの料金も含まれているという。
ウェイさんは上海日報の取材で、「夫が事故にあったとき、私はまだ20代でした。あの事故は、性生活を楽しむ権利を私から奪っていったのです」と語っている。
しかし法廷は「中国の法律では個人の性生活を”保護された権利”であると定義されていない。被害者が死亡してしまったときにのみ、遺族は精神的苦痛を訴えて損害賠償請求ができる」として、ウェイさんの訴えを棄却した。
ウェイさんの夫は同ショッピングセンターで仕事中、落ちてきた鉄の棒が頭に直撃して倒れ込み、そのときに商品として陳列されていたオーディオセットの角で睾丸を強打、勃起障害を患うこととなった。
ショッピングセンター側は前回の訴訟で、すでに13万元の補償金をウェイさんに支払っている。
かつて中国ではセックスに関する話題はタブーとされていたが、毛沢東がリーダーとなってからはあまりタブー視されなくなった。中国は現在では世界第一位の人口を誇る国となり、政府は人口増加抑制のために厳しい政策を行っている。
(引用終)