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事実は映画より奇なり

 ガーナからやってきた10代の青年がフィリピンの空港で足止め状態になり、映画『ターミナル』でトム・ハンクスが演じていた役そのままの生活を送っているとのことである。(そんなアホな。。。)

 とりあえず、以下のエキサイトニュースの記事を読んでみたのだが、何のことやらよく判らない。
 どうやらシンガポールで入国を拒否されたようだが、なぜフィリピンで足止めを食らっているのかなどちょっと不可解である。

 それで、様々なニュースを当たってみたところ、さすがに地元フィリピンのニュースは詳細な状況を報じている。どうやら、エキサイトニュースで書いてあるような暢気な話ではなく、かなりの悲劇のようである。

 簡単に要約すると、
・アリーさんはシンガポールサッカー協会の下部組織から招待されたガーナの少年サッカーチームの一員としてシンガポールにやってきた。
・ガーナに戻った後、シンガポールの近代性を目の当たりにした孤児のアリーさんは、他の兄弟を助けるためにもシンガポールで勉強しようと一念発起。
・アリーさんは、シンガポールの学校でコンピューターを勉強するべく、中国で働いている別の兄から援助してもらったお金のうち3,800シンガポールドルを使って入学申請。
・学生ビザの許可を待つ間、アリーさんは、フィリピン人と結婚してフィリピンに住んでいる従兄弟を07月03日に訪ねた。
・07月12日にアリーさんはシンガポールに向かったが、学生ビザの許可が下りなかったことから入国を拒否され、同じ飛行機でフィリピンに戻される。
・フィリピンに戻ると、今度はフィリピンが観光での入国を拒否。
・仕方がないので、シンガポールに再考をお願いする手紙だけ送り、アリーさんはマカオに向かった。
・今度は、マカオが入国を拒否。その理由は、フィリピンから来たのに、フィリピンの入国スタンプがなかったからだとか。。。(確かに、入国を拒否されたのだからスタンプはない)
・アリーさんは、マカオからも同じ飛行機でフィリピンに戻される。
・それ以来、空港に住んでいるらしい。
 
 悲劇はそれだけではない。 、、、というか悲劇はこれからである。

・本来、乗客の面倒は乗客を乗せた飛行機会社が最後までみないといけないにもかかわらず、アリーさんの使った格安航空会社は空港にまともな事務所すら持っていないような会社で、結果的に窓もない倉庫にぶち込まれているらしい。


・07月31日にガーナの駐シンガポール領事がシンガポール政府に嘆願書を送ったり、フィリピンの従兄弟が自分が保護者になるというような手紙を送っているのだが、今のところ事態は好転していない。
・先週の日曜日にアリーさんは病院に運ばれたとのことであるが、どうやらパンと飲み物を買ってきてくれるという空港の警備員に50ペソ渡したらそのままトンずらされ、あまりの空腹からトイレで倒れて頭を打ったようである。ちなみに治療費は6,300ペソだったらしい。。。
・アリーさんはガーナには帰りたくないと言っているようだが、そもそも外国に出国できるだけの資金はもうないとのことである。


 これでは空港でのロマンスもクソもない。
 おまけに、空港の警備員がトンずらするあたりは映画とは正反対である。

 この話がニュースとなったことから、事態が好転することを期待したい。

 そういえば、BBCの面接に来た人が間違ってテレビに出されたという珍事件もあったが、その人は映画に出演することになったらしい。
 無事開放されたら、是非ともアリーさんにも、それくらいの話が舞い込んで欲しいものである。
 、、、というか、その前に早く空港から開放されれば良いのだが。。。


(引用)
ガーナの青年のリアル『ターミナル』 | エキサイトニュース
[ 2006年09月01日 15時55分 ]
アイ・ニル・アリーさん (ロイター/Darren Whiteside)
[クラークフィールド 31日 ロイター] ガーナからやってきた10代の青年がフィリピンの空港で足止め状態になり、映画『ターミナル』でトム・ハンクスが演じていた役そのままの生活を送っている。
アイ・ニル・アリーさん(18)はサッカー選手で、マニラの北70キロにある元米空軍基地のクラーク空港でもう6週間以上、足止めを食らっている。シンガポールがアリーさんの受け入れを拒否しているからだ。
黄色のサッカージャージに青のジョギングパンツ姿のアリーさんは「元気ですよ。とても良くしていただいています。ただホントに退屈でね」と語った。
アリーさんはシンガポールで学生ビザがおりるのを待つ間、フィリピンに住むいとこを訪ねていた。ところビザの申請が却下され、アリーさんは最期の出国地、フィリピンに送還された。
フィリピンは帰国便の証明がないアリーさんに、観光ビザの発行を拒否し、空港施設から出ることを禁じたのだ。
アリーさんは、シンガポールにビザの申請を再考してほしいと訴えている。ガーナへの帰国便を世話しようという申し出は断った。
スピルバーグ監督の『ターミナル』で、ハンクスは東欧の架空の国からの旅行者、ビクター・ナボロスキが、母国で起きたクーデタのためにパスポートが無効になり、ニューヨークのJFK空港に閉じこめられてしまう。
映画では、ビクターはキャサリン・ゼタ・ジョーンズが演じる魅力的なフライトアテンダントと恋に落ちたりするのだが……。
その映画を見たというアリーさんによると、空港での恋物語は生まれていないそうだ。
「まだぜんぜんです」

Philstar.com - The Filipino Global Community
CLARK FIELD, Pampanga — Living inside an international airport, a la Tom Hanks in the movie "Terminal," may be an interesting experience, but not if you are stranded at the Diosdado Macapagal International Airport (DMIA) here like a 19-year-old football player from Ghana.
Besides not having the amenities of New York City’s JFK International Airport, the DMIA can only offer a windowless storage room to the stranded passenger.
For 46 days, this room with no furnishings has been home to Ayi Nii Aryee, who had encountered various hitches in his travel papers.
Aryee, a member of a youth football team from the Ghana capital of Accra, was invited by the Sporting Afrique Football Club in Singapore, an affiliate of the Football Association of Singapore, for a three-week trial in the club.
An orphan, Aryee said that after seeing the modernity of Singapore, he decided to study there so that he can support his two other siblings in Ghana.
So, he enrolled in a computer course at the Informatics Computer School in Singapore, paying the full tuition of Singaporean $3,800, using funds sent by a brother working in China.
While waiting for the approval of his student visa, Aryee decided to fly to the Philippines to visit a cousin living in Bacoor, Cavite and married to a Filipina. He arrived in the country last July 3 via a Tiger Airways flight.
On July 12, he departed for Singapore via another Tiger Airways flight. However, he was denied entry because his student visa was disapproved and he was told to board the same flight back to the Philippines. Upon arrival at DMIA, immigration authorities refused to consider him a tourist.
Aryee has sent an appeal to the Singaporean government to reconsider his visa application. While waiting for the decision, he flew to Macau where he was again barred entry, reportedly because his passport was not stamped by the Philippine immigration office. He was sent back on the same flight to Clark where he has been stranded since.
Clark International Airport Corp. (CIAC) executive vice president Alexander Cauguiran said in an interview that "it’s normally the obligation of the airline to take care of passengers like Aryee, but Tiger Airways is a low-cost carrier without any adequate office at Clark, so it’s the ground handler, Clark Airport Services Corp. (CASC), taking care of him in the meantime."
Cauguiranvowed to help provide for Aryee’s basic needs pending the resolution of his case.
CIAC general manager Bienvenido Manga said that Immigration officials have placed him "under guard" as he has no proper documentation required of aliens in the country.
Last July 31, the office of the honorary consulate of Ghana in Singapore sent a letter to the Bureau of Immigration seeking "assistance to allow Mr. Ayi Nii Aryee to remain in the Philippines" while awaiting the result of his appeal for reconsideration for a student visa in Singapore. The consulate suggested that Aryee be allowed to stay with his cousin in Cavite.
Aryee’s cousin, Wisdom Tobi Tanko, also sent the immigration bureau a letter saying he was willing to act as his guardian during his stay in the Philippines.
However, Immigration Commissioner Alipio Fernandez told The STAR that he had not seen the letter from the consulate and that his office could not act on the case of Aryee since he has "no status" in the country. He suggested though that Aryee apply for a refugee status.
Last Sunday, Aryee was brought to a hospital in Angeles City for a head injury he sustained after fainting in a toilet at the DMIA. He said he was hungry at that time as one of the airport security aides ran off with the P50 he entrusted to the man to buy him some drinks and bread. The hospital billed him P6,300 for treatment of his head injury, which required six stitches.
Meanwhile, Aryee is appealing for humanitarian consideration that he be allowed to stay with his cousin in Cavite until his visa for Singapore is finally approved.
Though he is saying that he prefers not to go home to Ghana, his dwindling funds will no longer allow him to fly to any country.
(引用終)





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