絶対に真似をしてはいけない
インドでは、アクション映画に感化されて、スーパーヒーローの真似をして怪我をする人がいるらしい。
映画館のバルコニーからジャンプした人まで出ているというから大変な影響力のある映画である。
しかし、これは笑い事ではない。
前にこのブログでも書いたが(参照:「カンフーで列車を止める」)、何を隠そうこのワタクシも、幼少の頃数々のスーパーヒーローに成りきっていた。公園の小山から飛び降りて頬を大怪我するまでは、自分を仮面ライダーと勘違いしていたくらいである。
大学生になっても、やくざ映画を見るたびに高倉健などの主人公に成りきってしまい、映画館を出ると池袋や新宿のど真ん中を「掛かってこれるもんなら、掛かってこんかいっ」と肩で風を切りながら歩いていたものである。
だから、このインドのニュースに関してはバカにはできずに、ただ皆様の御多幸を遠くからお祈りするばかりです。
(引用)
「絶対にまねしないで」インド映画スターが呼びかけ | Excite エキサイト : ニュース
[ムンバイ 26日 ロイター] 中央インドの映画館でバルコニーから男性がとびおりて脚を骨折する事故が起こったのを受けて、ボリウッドの新しいスーパーヒーローが映画中の危険なスタントのまねをしないよう子どもたちに呼びかけた。
マッド・サイエンティストの手から地球を救うスーパーマン・タイプのヒーロー『Krrish』を演じる映画俳優リティック・ローシャンは、「アクションシーンはまねするものではなく、楽しむものです。こうしたスタントをやろうとしないでください」との声明を、26日の新聞に出した。
新聞によれば、先週公開されたばかりのこの映画をまねて、少なくとも2人がけがを負っている。
24際の男性は、ボパールの映画館のバルコニーから階下の客席に落ち、脚を骨折して入院している。
また、詳細は不明だが、11歳の少年が別の事故で負傷しているそうだ。
「アクションシーンは危険です……私は完全な安全措置のもとで撮影を行いました。私のスタントをまねようとして私を怖がらせるのはやめてください」と、ローシャンは言った。
制作費1000万ドル(約11億6000万円)の『Krrish』には、巨額の興行収入を集めることが期待されている。子どもも大人も、ボリウッド生まれのスーパーヒーローが高層ビルから飛び降り、悪者をやっつけ、歌とダンスで女性に言い寄るのを見ようと列をなしている。
(引用終)