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横浜の提訴試合要求と八木の幻のホームラン

 大荒れの幕切れとなった6月1日の横浜対ソフトバンク戦に関して、横浜が提訴試合を申し入れたらしい。

 提訴試合なんてものが受け入れられたことはかつて一度もない(はず)だけに、今回もお茶を濁して終わるだけであろう。
 しかし、このワタクシが個人的に気に食わないのは、いくら試合終了段階とはいえ、相手チームが抗議を続けているのに、さっさと帰ってしまったソフトバンクの態度である。別にソフトバンクというチームを非難するつもりはなく、立場が逆であったとしても、どのチームであっても同じ行動を取ったであろう。つまり、このような状況では、ビジターチームはさっさと帰ってしまうというのが通例化しているということがおかしいと思うのである。
 もし、例えば今回のケースで勝ったのが横浜であれば、ホームチームの横浜は帰らずにヒーローインタビューなどをやることになる。しかし、相手チームが執拗に抗議をしているのでヒーローインタビューもできない。そして抗議が長引くにつれて、審判も徐々に間違っていたことを認めプレー再開ということになる。結局、ソフトバンクが逆転勝ちしたら、今度は横浜が試合終了時に抗議を行う。ソフトバンクは帰ってしまう。これではおかしいのである。やはり、抗議が続いている以上、相手チームも紳士的に見守るというのがスポーツマンシップってもんでしょう。

 阪神ファンの間で「911」といえば、1992年09月11日の八木の幻のホームランの試合を指すが、この試合は甲子園での(当然阪神がホームの)阪神対ヤクルトであった。今更言うまでもないが、3-3の同点で迎えた9回裏二死一塁から八木の打ったあたりは、レフトフェンスに当たってからなぜかスタンドに。審判は(サヨナラ)ホームランの判定。一塁ランナーのパチョレックと八木がホームに帰って5-3。
 スコアボードには「2X」と記録され、ヒーローインタビューの台も出てきた。
 にもかかわらず、のちに阪神の監督をやることになるヤクルトの野村(現楽天)監督がノシノシと抗議を続ける。(あの頃はキビキビしていたかもしれないが)
 結局、判定は二塁打。。。 あの時点では、「どこにも接触せずにスタンドに入ったケース」と「地面に接触してスタンドに入ったケース」しかルールブックで想定していなかったようなので、そもそものホームランの判定が誤審だったのか、その後の判定が覆ったことが誤審だったのかは判らない。とにかくホームの阪神側はロッカールームまでは帰っていた選手がいたようだが、さすがに家路に着いたり、新地に飲みに行っていた選手はいなかったようで、裏から出てきて試合再開。結局15回まで戦って引き分け。
 この試合に勝っていたら阪神が優勝していたという声も多いが、そんなことは判らない。とはいえ、この判定がそのシーズンに及ぼした影響が大きいことは間違いない。結局、この判定の責任を取る意味もこめて、このワタクシが少年時代から野次り続けていた平光審判が引退することになってしまった。
 おまけに、引き分けた後のヤクルトの退散の早かったこと。このワタクシは、最後に山脇のハーフスイングがストライクとなった瞬間に甲子園をあとにして、球場の横でタクシーを捕まえて新地に向かったのだが、国道43号線の最初の信号でヤクルトの選手団が乗ったバスに横に並ばれてしまったのである。ふと隣を見ると野村監督がバスの最前列に座っていたので、窓を開けて野次ったのを覚えている。(ちなみに、当時ヤクルトの宿泊していた第一ホテルのすぐ近くの焼肉屋に向かっていたこのワタクシの乗ったタクシーは、その後ずっとヤクルトバスと併走したのであった)
 
 こう思うと、どうせ提訴試合なんて認められないのだから、ホームでサヨナラ勝ちをしてもさっさと退散すべきですな。世界の王監督ですら相手の抗議中に退散してしまう野球界に紳士さを求める方が無理かもしれない。。。


(関連サイト)
 「グリーンシート」

(引用)
誤ったルール適用を問題視=横浜、問題の場面からの試合再開を要求-プロ野球

(時事通信社 - 06月02日 18:40)
 セ・リーグに「提訴試合」を申し入れた横浜の山中正竹専務は2日、横浜スタジアムで「問題となった場面の前からの試合をスタートさせてほしいと書類で要求した」と語った。
 2人以上の審判の裁定が食い違った場合は、審判団で協議して決めると野球規則に定めているのに、協議をしなかったことが問題だとした上で、「ルールの適用を誤っている点を強く訴えた。意見書や抗議書では済まされない問題だ」と説明した。
 横浜側は、9回裏一死一塁で打者・多村のフルカウントからの再試合を要求したという。
[時事通信社]
(引用終)





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コメント (2)

あおのりのスライダー:

今までに提訴して再試合になったことってあるんでしょうか??

あおのり:

 日本のプロ野球ではなかったはずです。

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