日本の事なんて報道していない
アメリカの若者(新卒者)で日本の位置を知っているのは半数しかいないとのことである。半数もいる、と言うべきか。
さらに別の情報では、アメリカの若者は国内の地理にも疎いらしく、ニューヨークの位置を知っている若者についても同じような数値が出ているらしい。
さらに調査してみると、「世界で最も突破しにくい国境線はどこか?」という質問に対して、6割が「アメリカとメキシコの国境」と答えているし(そんなアホな。。。)、「(ある大陸最大の国である)スーダンはどの大陸にあるか?」という質問に対して、正解は半分しかいなかったらしい。。。
これは相当なアホである、と一瞬思ったものの、よくよく考えてみたら日本の若者も同じようなモンではないのか。例えば、このワタクシの知っている男で、パスポートも持たずに海外へ行こうとした若者(参照:「気が付いたら海外」)は、日本の県庁所在地を全部言えないどころか、各都道府県の位置すら曖昧である。この男が少し特別としても、海外の地理なんて日本の若者もアメリカの若者も同じようなモンであろう。
それよりも気になったのは、以下の記事では「日本の位置、正解は半数」となっているが、アメリカでの様々な報道内容を見てみると、ほとんどその事は言及されていない。
元データにたどり着いてようやく発見した。
日本向けのニュースである以上、日本絡みの部分を取り出しているのだと思うが、この記事だけ読んだら、「アメリカ人は日本の事なんて知らないんだ」と思ってしまう。それはそうなのだが、もっと怖いのは「日本を知らない事」なんて今やアメリカではニュースのネタにもなっていないということである。
報道ってのはそういうことを伝えるべきではないのか。
(引用始)
米の若者「イラクってどこ?」=日本の位置、正解は半数-地理調査
(時事通信社 - 05月03日 09:10)
【ワシントン2日時事】米国の若者でイラクがどこにあるか分かっているのは37%だけ-。全米地理協会(本部・ワシントン)が2日発表した調査でこんな結果が出た。この調査は18歳から24歳までの510人を対象にして行われた。
国名が書かれていない中東の地図を示して、イラク、サウジアラビア、イスラエル、イランの4カ国の位置を答えさせる質問に対して、4カ国とも正しく答えたのはわずか14%。44%は1カ国も正解がなかった。
戦争開始から3年たった今でも米国のメディアではイラク関連のニュースが多い。しかし全体の16%はこの国の位置を「分からない」と最初からあきらめていた。またやはり米軍の駐留が続くアフガニスタンの位置が分からなかった青年は88%に上った。
アジアで中国の位置を正確に答えられたのは69%、インドは53%だったのに対して、日本は49%だった。[時事通信社]
(引用終)