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先進国の首都の空港

 東京は日本の首都である(らしい)。

 よく京都の人が冗談で、「明治天皇は首都を移すとも言わずに『ちょっと言ってくる』と言って江戸を見に行っただけで、いまだに首都は京の都である」と言ったりするのを聞くと、本当に『遷都』は国民に発表されて行われたものかどうかは、少々疑いたくなる。現に、明治天皇の皇后があとから東京に向かうときには、それをやめさせようとする暴動が起こったとも聞いたことがある。
 とはいえ、京都の前に都のあった奈良に長く住んでいたこのワタクシにとっては、京都にも遷都宣言して移っていったかどうかは甚だ疑問である。あれだけの都(平城京)を造って、100年もしないうちに遷都をするのは極めて不自然である。
 
 数ヶ月前取材で大阪に行ったあと、翌朝蛎殻町のホテルで会合があったので、関西国際空港内のホテルに泊まり、朝一番の飛行機で東京国際空港(羽田)に移動し、羽田からリムジンバスでTCAT(Tokyo City Air Terminal)に向かおうとした。蛎殻町のホテルはTCATと隣接している。
 東京に住み始める前から、羽田空港と都内の移動は、TCATへ(から)のリムジンバスか、東京駅へ(から)のリムジンバスを愛用している。そういう意味では、東京リムジンバスのロイヤルユーザーである。
 羽田空港内のバスチケットカウンターは、朝・夕のラッシュ時にはかなり混んでいる。おまけに誰も列を整理しないので列はダラダラと伸びていき、カウンター前の通路を通る一般人にも迷惑がかかる。
 10数分後、カウンターに到着すると、バスの発車まで1分である。慌てて購入し、乗り場まで走ると、バスは出発したあとであった。次のバスは30分後である。
 係員に、せめてチケットカウンターの列を二列にするなり、時間が迫っているバスに乗る人には先に売るなりできないものか、と思わず進言してしまった。
 係員は、「すいません、チケットカウンターとバスの運行は会社が違うもので。。。TCAT行きは、乗り場での、現金購入でも構いませんが、、、」と言う。
 「それなら、せめてそれくらい張り紙くらいしておいてください。といっても、会社が違うのでしかたないか。。。」とこのワタクシは一人でブツブツ言った。
 係員もすまなそうな顔をしていた。

 昨晩、羽田空港に着いたこのワタクシは再びバスチケットカウンターに並んでいた。TCAT行きのバスは5分後である。
 列はいつものとおり長い。3人前の客は1時間後の水戸行きのチケットを買っている。
 数分後、カウンターにたどり着いた。
 「TCAT行きは、乗り場での現金発売のみとなっております。。。」
 耳を疑う言葉が発せられた。
 とにかく、議論している場合ではない。また走った。
 「そうだ、ここでは現金でもよかったんだ」ということを走りながら思い出した。
 汗を飛ばし走るこのワタクシの横をバスは去っていった。
 次のバスは30分後である。
 それにしても、売らないなら、カウンターの背後にある大型ディスプレーに、いかにも売っています、というように、「TCAT行き 21:45」なんて表示をしないでもらいたい。
 係員にそのことを再び進言した。
 「会社が違うもので。。。」
 それは分かっている。
 「実は21時まではチケットカウンターで売っているのです」
 なんじゃいそれは???
 「21時からは料金は変わるので、カウンターでは対応できず、こちらでの現金販売となります。それまではカウンターで買っていただくことになります」
 ちょっと待ちやがれ。そんなややこしいシステムを客に説明もなく、いかにも当たり前のように説明するな。
 騒ぎ(別に騒いだわけではないが)を聞きつけた、チケットカウンターのえらい人がやってきた。
 えらい人は、また同じ説明をする。そんなことは一回聞けば十分判っている。
 所長(と名刺に書いてあった)のそれからのコメントは、いかにも乗り場の係員の対応が悪かったからこのワタクシが怒っている、とでも言いたげである。まったく、チケットカウンターの不備を問題だと思っていない。列はダラダラと伸びまくり、チケット一枚買うのに何分かかるか判らないチケットカウンターには問題はないらしい。
 挙句の果てに、「お客さんのようなお方が世に訴えていただけると、乗り場とカウンターの関係もよくなるのですが。。。」と言い出す始末である。

 別にこのワタクシは怒っていない。あまりにバカらしいだけである。このワタクシ個人的には、次から絶対に直接乗り場に行くのでまったく問題はない。しかし、これからも迷惑を被るお客さんがいるのはカワイソウな話である。
 東京は日本の首都である(らしい)。それも超先進国の首都である(らしい)。その玄関口である国際空港がこの程度のテイタラクで良いのだろうか。

 公共交通機関というのは、文句があろうとなかろうと客としては利用しないといけないものである。文句があるから歩こう、というわけにはいかないのである。
 つまり、公共交通機関は常に客より立場が上なのである。彼らが普通に客と接しても既にオゴリがあることになる。本来のサービスというのは、客より(ウソでも)ヘリクダルところにあるはずで、それは公共交通機関に限らず、資本主義社会のビジネスの基本である。
 今の張り紙一枚貼れないチケットカウンターは、「乗りたくなければモノレールや京浜急行に乗ればいいじゃない」という態度を取っているということと同義である。





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