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相変わらずのサービスレベル

 阪神対中日18回戦(甲子園/ナイター)は、一回の裏に阪神が上坂の三塁打と赤星の犠牲フライで1点を先制したあと、淡々と回は進み、そのまま行けば2時間半くらいで終わるのではないかと思えるような試合であった。

 このワタクシは、翌日の朝から東京でヤボ用があったので、甲子園での試合が終了したあと、夜のうちに帰京する予定であった。
 可能であれば、新大阪発21:58の名古屋行き最終の「のぞみ34号」で名古屋(22:49着)に移動し、名古屋発23:38の東京行き「快速ムーンライトながら」で東京(04:42着)に移動できればベストであった。これを逃しても、大阪発00:37の「寝台特急サンライズ出雲・瀬戸」(東京着07:08)がある。とはいえ、寝台料金が高いので、なんとか早く試合を終わらせてほしいものである。
 中日は、7回表に山崎武のソロホームランで同点とし、8回表には阪神のエラー絡みで1点勝ち越した。9回表が終わって、2-1と中日がリードしている。
 この時点ではまだ「のぞみ34号」に間に合いそうである。ただし、阪神が負けては本も子もない。なんとか、9回裏に逆転サヨナラを望むところである。
 9回裏、中日は守護神ギャラードを出してきた。
 おっ、檜山が無死からヒット。ありゃ、盗塁失敗。なんで盗塁するんや。。。
 一死となったが星野がヒット。よしよし。うひょ、エバンスも続いたで。一死一・二塁。
 げっ、三塁に盗塁やで。おひょ~~~、セーフや。一死一・三塁。(しかし、なんで一塁ランナーは走ってないんや。まぁ、この際そんなことはおいておこう。)
 ぎゃ~~~~、矢野ヒィ~~~~ット。同~~~~点っ!!!!
 後続倒れる。2-2。延長戦。

 9回裏に時間が掛かったので、既に21時は回っている。。。「のぞみ」は諦めた。この際是非とも阪神には勝ってもらわねば。。。
 10回表、中日、うわ~~~、二死から2点取られた。。。2点はキツイで。
 10回裏、阪神。無死から上坂ヒット。コツコツいくしかない。今岡が出てきた。いつから出とるんや。気が付かんかった。ドッカ~~~~~~ン、いったぁ~~~~、ホームランや~~。同~~~~点っ!!!!
 後続倒れる。4-4。延長続く。寝台特急まであと2時間45分。
 
 11回表、中日のチャンスも併殺で逃れる。11回裏、阪神動きなし。
 12回表、中日、一人塁に出たが、無得点。阪神の負けはなくなった。
 12回裏、上坂また打った。無死一塁。殊勲者・今岡犠打で一死二塁。3番浜中、カッキ~~~~~~ン、レフト前っっ、サヨナラぁ~~~~!!!!5-4。
 
 興奮してしまったが、話の主題は、阪神対中日ではなかった。
 試合終了時点で時間は22:30。寝台特急まであと2時間。
 このワタクシは、知人と一時間ほど勝利の余韻に浸ったあと、阪神電車で梅田に向かった。
 JR大阪駅の緑の窓口に掛け込む(土地鑑のない人に説明すると、「阪神梅田駅」と「JR大阪駅」は基本的に同じ所にある)。23:45。土曜日の深夜である。一般の券売機の前では切符を買い求める多数の人の列ができていたが、緑の窓口は、これから旅に出る人もいないのか、ほとんど客はいない。
 「東京行き寝台特急、一人」と、カウンター越しに声を掛けるこのワタクシ。
 「すいません、既にオンラインが終了していますので朝まで特急券は売れません」と係員。
 「・・・」このワタクシ。
 「オンラインは23:00までなんです。朝は05:00からです」と係員。
 「そしたら、この00:37の切符はどないやって買いまんねん」
 「それは、早めに買っていただかないと...」
 「一時間近くも早めに買いに来とるやないかいっ」とこのワタクシ。だいたい、客が目の前にいるのに売ろうとしない態度が気に食わない。本当に資本主義国か。それも、その会社は資本主義国の元々国営であったことは承知のとおりである。
 そして、よくよく聞いてみると、オンライン停止時間帯に運行される列車の切符は何枚か取り置きしていることが分かった。そして、例の寝台特急の切符も取り置きしてあったのである。どういう訳か、最初からその取り置き切符があることを言わないのである。推測であるが、その切符を買うと言ってから実際に「手書きの切符」を手にするまで15分くらい掛かったところから判断すると、多分面倒くさいだけなのであろう。
 それを棚に上げて、「取り置きしているのは、値段の高いA寝台だけでしたので。。。」とか言っているのである。
 「オレは高いA寝台には乗れない貧乏人ということかっ」とこのワタクシ。
 「そういう意味では...」
 「他にどういう意味がありまんねん...」
 と言いつつ、上げた拳を振り下ろせなくなって、高い切符を買うハメになったのは誤算である。
 しかし、果たして、出てきた切符はB寝台であった。どないなってまんねん。支離滅裂でんがな。まぁ、ええわ。とりあえず、東京に向かわなくてはいけない。
 
 金額を言われたので、「出かけるときは忘れてはいけない」クレジットカードを叩きつけて、「これで」と言い放った。
 係員は、少々驚いた素振りを見せ、「お客様、クレジットカードは23:00までしかご使用になれません」と言う。
 「おいおい、オタクはどないなってまんねん。どこの世界に時間制限付きのクレジットカードがありまんねん」
 「オンラインですので」と係員。
 「どんなオンラインでんねん。このグローバル化したネット社会にタイムリミットもクソもあるかい」とこのワタクシ。はしたなくも、怒りのせいか片仮名を並べてしまった。。。
 とはいえ、さっきの経緯から、ここでトロイ係員と議論してもクレジットカードが使えるようになるとは思えないので、なんとか現金を調達する必要があった。
 さすがは大阪、「天下の台所」(これは、特に関係はないか)である。このワタクシが愛用している(三井)住友銀行の24時間営業店が緑の窓口から7~8分離れたところにあった。熱帯夜の中を走った。そして、現金を手にして掛戻ってきた。汗だくである。
 ようやく買えた。気が付いたら、あと15分である。切符一枚買うのに何時間掛かりまんねん。。。冷静になったこのワタクシに激しい空腹感が襲ってきた。
 「すんまへん、寝台特急の中で食いもんは売ってまっか」係員に聞いてみた。
 「多分ないと思います」
 「多分」といういい加減なセリフには頭に来たが、彼らと議論しても無駄なことは重々分かったので、「どこかにコンビニでもありまへんか」と聞いてみた。
 「はて。。。」と係員。
 「もうええわい」とこのワタクシは再び駆け出した。走りながら、少し離れてはいるが阪急東通りの近くに大手チェーンの「午前・午後」があったことを思い出した。さっきの銀行よりは少し遠い。
 なんとかおにぎりとサンドイッチを購入し、再びダッシュ。
 ようやくホームに着いたときには、「サンライズ出雲・瀬戸」がスピードを緩めつつホームに入ってくるところであった。

 JR○日本の名誉のために言っておくが、JR△日本等違って、(23:00~05:00を除けば)緑の窓口で普通にクレジットカードが使えるのは、大したもんである。
 とはいえ、一日で何億円もの現金商売ができる元国営鉄道会社が、クレジットカード商売をして手数料を取られたり、期待利益(利息)を損するよりは現金商売を続けたほうが良いのは会社の論理としては理解できるが、顧客サービスをまったく無視した論理であることを彼らは認識しなければいけない。
 例えば、クレジットカードに慣れた欧米人が日本に来て、「日本は全国にネットワークのある鉄道会社ですら、クレジットカードが使えない」ということをどう思うであろうか。たかだか「一私企業(グループ)」の論理で国の評判を落とすこともある。





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コメント (4)

私設秘書:

なるほど。それで鉄道に乗らなくなったわけですな。しかし表向き民間のJRでこの程度(五年前の話ですが)なら国有時代はさぞ酷かったんでしょうな(このワタクシが鉄道を利用するようになったのは民営化後なもんでJNRは知らんのですわ)。やはりこの国でおかしいのは公務員や旧国営企業にいた輩なんですな。

ツーシーム:

あおのり様

寝台電車がどんどんと廃止されていくのは寂しい限りですね~。

あおのり:

私設秘書殿、

 どうも公務員がお嫌いなようですな。。。

あおのり:

ツーシーム殿

 まったくですね。
 高速の旅以外の旅の醍醐味がなくなっていくのは残念です。。。

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