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救急車がたりない??

 家の前を消防車が走ったので、「小石川自衛団長」を自称するこのワタクシは家を飛び出し後を追った。

 最近文京区内では「ガセ通報」が異常に多いので(現に消防車が2000回程度「ガセ」通報で出動しているらしい)、「ガセ」の犯人逮捕も含め、このワタクシに課せられた役割は大きい。(このワタクシが捕まえる必要はまったくない。。。)
 現場に駆け付けると、消防車がエンジンも止めずにブンブンうなっていた。早速消防隊員が飛び出してくると思いきや、まったく隊員服を着ずに白衣を着た数人が飛び出してきた。
 数分後、別の方向から救急車がやってきた。これまた白衣を着た数人が同じ家に飛び込んでいった。
 消防車を運転してきた隊員は、手持ち無沙汰に運転席でボンヤリしている。
 まったく消火活動を行う様子はない。
 「江戸の華」である火事の発生を聞き付けた近隣の市民も遠巻きに見ていたが、なかなか消火活動が行われないことに苛立ちを覚え始めていた。

 「自衛団長」のこのワタクシは、ここぞとばかりに、運転席の隊員に、「消化しまへんのか」と聞いた。(このワタクシが住民を代表して聞く必要はまったくない。。。)
 隊員は、「火事ではなく急病人です。。。実は、救急車が足りないので、とりあえず、救急隊員を乗せて消防車が出動して来たのであります、ハイ」、と答えた。
 「ほな、救急車は来たんやから、もう帰りなはれ。とにかくそのエンジン音がウルサイんですわ」、とこのワタクシ。
 「いえ、隊員を乗せて帰らないとダメですのでまだ帰れません、ハイ」
 そして、律儀にもエンジンを切った。
 近隣住民は、「自衛団長」のこのワタクシのコメントを聞くべく、集まってきた。事実を説明すると、一同、「阿呆らしい」といった顔をして解散していった。

 「自衛団長」という立場上このワタクシは去ることができないので、最後まで見届けた。(誰も居残れとは言っていない。。。)
 しばらくして、白衣の8人に囲まれた急病人が担架ごと救急車に乗せられた。4人の白衣が消防車に戻ってきた。
 そして、消防車はどでかいエンジン音とともに去って行った。
 ほどなく、救急車もサイレンを鳴らして去って行った。
 このワタクシの役割は完結した。(元々役割などないのだが。。。)

 だいたい救急車が足りないとはどういうことでんねん。
 小石川消防署管内で、同時間帯に10件も15件も急病人が出るとは思えないし、仮に出ていたとしたら、救急車のサイレン音が我が家の周りで鳴り響いていたはずである。
 さらに、消防車が来ること自体は、緊急事態に救急車が足りない以上理解はできるし、ありがたいことだが、あの人数の救急隊員が消防車に乗ってきたら、肝心の患者を乗せるスペースがありまへんで。。。




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コメント (2)

私設秘書:

小石川自衛団員殿、現在は世田谷自衛団員になられたのでしょうか?

私設秘書殿、
 世田谷は平和なので、いまだに肩書きは小石川自衛団です。。。

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